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三つの力を育む

長野県総合教育センター 所長 飯島 由美

 2020年度からの小学校を最初に全面実施される新しい学習指導要領には、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の三つの力をバランスよく児童生徒に育むことが掲げられています。しかし、この三つの力が身についているのか、教える立場にあったわが身を省みると少々心もとない思いがします。三つのうち、特に後者二つの力は学校教育とその他の諸々の経験の中で自ずと培われてきたものであり、それと意識して学んだものではなかったので、確かに身についていると言い切ることができないのです。
 現在教壇に立っている皆さんはどうでしょうか。これらの三つの力がしっかり身についているという実感をお持ちでしょうか。身についているとしたら、その力はどのようにして育まれたものでしょうか。ご自分の経験を見直してみると、これらの三つの力を子供たちにより良く育む手がかりが見えるのではないかと思います。
 例えば、普段の生活の具体的なものと結びついたときに初めて、机上で学んだことばや理論の本当の意味が分かったという経験が誰にもあると思います。誰でも知っているこの感覚が、三つの力を「バランスよく」育むというときには役に立ちます。また、この感覚の積み重ねが「分かること」「できること」の面白さにつながるものだと思います。
 新しい年度の初めに当たり、三つの力をより良く育むために、まずは、自らの学びの過程を捉え返すところから始めてみてはいかがでしょうか。

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