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探究的な学び

長野県総合教育センター 所長 飯島 由美

 これをお読みになっている皆さんご自身は、何か、探究されている課題をお持ちですか?

 探究的な学びには、新しい学習指導要領が育成を目指す資質・能力を効果的に育む要素が詰まっていると私は考えています。探究課題に真剣に取り組むなかで試行錯誤し、粘り強く考え、自分なりの結論を導きだす間に、教科学習との往還や、他者との協働、自分自身に対する気付きなどがあり、自ずと三つの力が育まれると思うのです。  実生活や実社会の具体的な課題に、失敗することも含めて「泥臭く」取り組むのがよいでしょう。でも、先生たちは子供たちが失敗するのを許容することができるでしょうか。 大人になると失敗することが許されない場合が多くなりますが、子供たちは学びの中で何度失敗しても良いのです。失敗してやり直すことで考え、工夫し、粘る力がつくのです。その意味でも、学校で取り組ませる探究的な学びは失敗込みで真剣に取り組ませたいものです。
 そして、真剣に取り組む探究的な学びは理屈抜きで楽しい。
 何か一つのテーマについて自分がこだわる切り口から自由に掘り下げていく、あるいは広げていく作業はまちがいなく、楽しいものです。ここはあくまでも、子供たち自身のこだわる切り口から、という点が重要です。ここでも、先生たちには我慢が必要です。子供が納得する自分なりの観点を見つけられるように私たちは支援したいところですが、おそらく、探究的な学びの肝はここにあります。そして、時間が必要です。

 探究的な学びは必要だが、ゆっくり取り組む時間がない、と思っている皆さん、皆さんご自身もとてもお忙しい毎日とは思いますが、まずは、ご自身が何か、小さな探究的な学びをしてみませんか?

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